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父の思い(戦争体験)を風化させない稲田喜久郎さん(昭和44年普通科男子H組卒)

2021年9月17日

稲田喜久郎さん(昭和44年普通科男子H組卒)は、今年の夏「インパール作戦」に関する記事を目にしたことで、亡き父が残した自叙伝を改めて読み返す機会を得ました。

お父さんはこの「インパール作戦」に衛生兵として配属され、苛酷な日々を送りました。

衛生兵として怪我や病気の治療をするだけでなく、食糧の調達や、時には前線に出ることもあったそうです。

「インパール作戦」は、「史上最悪の作戦」とも言われるほど悲惨な戦いで、参加兵10万人のうち3万人が戦死、多くの傷病兵を出しました。

現在も世界のあちこちで多くの戦争が起きています。日本もいつか戦争に巻き込まれるかもしれません。今の平和が多くの方々の犠牲の上に成り立っているのを、忘れてはいけないと思います。

稲田さんは、お父さんがご健在の頃、戦争の話は「また始まった・・・」と聞き流していたそうですが、改めて自叙伝を読み返し、「後遺症に苦しみながら戦争の記録を書き上げた父を尊敬する」と

語っています。実体験からしか得られない事実があります。現在日本の人口の約8割が戦争を知らない世代となりました。稲田さんだけでなく、私たちも戦争を二度と起こさないために、戦争の惨禍を風化させてはいけないと思います。

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